皆さん、八郎潟という場所をご存知でしょうか?
秋田県の湖だった広大な土地を畑に変えた場所です。私でもうっすら教科書で習った記憶があります。
今回、その八郎潟で農業をされている(株)ベジタブルスタイルさんを視察させて頂きました。お会いしてまず向かった場所は、大潟村の干拓博物館。この地区がどのようにしたできたのかを、じっくりと説明して頂きました。八郎潟は一万年前は陸地だったそうです。長い年月かけ、海面が上がり湖になったんだとか。私が驚いたのは、干拓地は土を盛ったのではなく、水を抜いたことです。その水、約7億トン。よくこんなことを考えたものだなと思いました。だから、八郎潟は海抜がー4.6~-1.0mと周りの土地より低いそうです。私たちの農場がある沖揚平も開拓地ですが、この地はまた別の苦難があって、その壮大さに驚かされました。今も水には悩まされているそうで、暗渠が農家には必需品です。畑を車で走っていると、広く真っすぐな道で、本当にここが日本なのか分からなくなってきます。後から作られた町なのを実感します。
信太さんのお話は多岐に渡り、いつまでも話は尽きません。多彩で温かみのある、とても素敵な方でした。一歩先の地域の課題を見据え、今何をすべきか考えておられました。こんな身近に、このような地域があることを改めて知り、大潟村の事をもっと学びたくなりました。
このような機会を下さり、本当に有難うございました。他を知ることによって、自分たちの農場を今一度見直すことができます。とてもいい刺激になりました。